陵辱ファンタジジアその3


「まぁ、今のお前を放り出すのは、殺すのと同義だからな。とりあえずは楽しませてもらったし、助けてやるよ」

下卑た笑いを浮かべながらも、男たちはそう言い、昨日、散々肛門を嬲りものにされ、よろよろとよろける私のペースにあわせて行軍を続ける。そして休憩の時にはちゃんと私にも水と、そして食料を分け与え、休憩を終わるのも私のペースにあわせて終わってはくれた。
早朝からの行軍を続け、そして私にあわせた二度目の休憩からしばらく、少し早い昼食かと、私が考えた、三度目の小休止の時、男たちの雰囲気に、危険なものを私は感じ取った。

「な! 何をする気だ!」

行軍の途中、何の遮蔽物もない荒野の直中、突如行軍の足を止めた男達は、降伏し、許しを乞うたはずの私の周りを再び取り囲み、そして詰め寄ってきた。

「そろそろ、ただ歩くのも飽きてきただろう。ここらでもう一度、お楽しみの時間をとろうぜ」

頭目が私の前に詰め寄り、ゆっくりと手をさしのばす。

「な、なんだと....」

なんとはなしに、裏切られたかの悔しさを覚えた私は、唇を噛み締めて、私の周りを取り囲む男たちを睨み付けた。

「言っただろ? みんなであんたを楽しませてやろう、って言ったんだよ」

頭領が左の掌で私の胸を揉みしだき、にやにやと笑いながら舌舐めずりをする。それを合図にしたかのように、他の男達もそれぞれが好色な笑みを浮かべて、私の裸身に視線を集中させる。

「助けてくれる....約束ではなかったのか!?」

もはや私は元神軍の姫将軍のプライドもなく、溢れだしそうな涙をこらえ、男達の恩情にすら縋りたい気持ちであった。むろん、そんなものが期待できないのは頭では解っていた。
だが、その時はこれ以上痛い目に合わされたくない一心で、そんな無駄な言葉を発してしまっていたのだ。

「別にとって喰やぁしねぇよ。ちょっと相手してやろうってだけさ」

私の耳元に唇を押し当て、男が湿った声で囁く。
一方の私はもはや何の望みもないのだと諦観し、屈辱に全身を朱に染めながら、目をきつく閉じた。
男が、私の手首を拘束する手枷と、鎖に繋がった首輪を固定し、さらに私の自由を奪う。
と、今度は別の男が私の体を背中から突き飛ばした。

「うわっ!」

突き飛ばされ、私の体が前のめりに倒れる。
腕と翼が反射的にバランスを取ろうと動くが、無論首輪に固定された手は体を支える役には立たず、翼は風は捕らえても土を捕らえ、体を支えるようには出来ていない。
バランスを取るため左右に開いた膝がまず衝撃を食い止めるが、ただそれだけでは体を支え切れない。
結局、私は転倒のショックを和らげることもできずに、拘束された腕の、肘と、矢じりの埋まったままの左右の乳房で体を支えることになる。

「!!」

激痛に、私は声もだせずに涙をこぼす。
上体を、首もとで折り畳んだ腕と胸だけで支える形になった私は、一方腰は膝を立てて大きく突き出す形で、くの字型に倒れる。お尻と股間を男達に突き出す形になった私は、あわてて腰を揺すって、なんとかそこを男達に見られないようにしようと足掻いた。だが男達はあっという間に私の体を押さえ込み、逆に息がかかる程の距離から、私の性器と肛門を観察した。

「綺麗なモンだな? あれだけ魔物に襲われてて、傷一つ残っちゃいない。いや、それよりも姉ちゃん、処女だったのか?」

屈辱に、身体中に火がついたように熱くなる。その一言が、私に、まざまざと今、私の性器が男たちの衆目に晒されていることを思い知らせる。

「だ、黙れぇ....」

声をあげて泣き出したい思いを堪え、私は目をきつく閉じ、講議の言葉を口にした。

「ま、こっちは手前の処女にゃ興味はないし、どのみちキツいだけのマンコにも用はないさ。用があるのは十分ほぐれたこっちだよ」

と、男が、私の肛門にいきなり、いきり立ったモノを突き入れてきた。

「そんなっ! いきなりっ!」

まるでゴムとゴムを擦りあわせるかのような摩擦が、私の肛門を内へ内へと巻き込んでいく。
そして、それは次の瞬間には腸の中身をかき出すように、肛門をまくりあげる。
巻き込み、まくりあげる。肛門の擦り切れそうな痛みに、私はきつく目を閉じ、耐え忍んだ。
緊張に胸は早鐘のように脈打ち、肺はより多くの空気を求め、私は口をぱくぱくさせて喘ぐことしか出来なかった。きつく閉じた瞳からは涙がこぼれ、そして、拘束された体が、苦痛を発散させる術すら持たずにただただ震える。

ぷしゃっ! とろっ。

だがそんな苦痛に、しかし私の性器は突如、潮を吹いた。
断固、感じてなどいない。私は苦痛と屈辱、そして幾ばくかの諦観しか感じてはいない。
しかし、そこは徐々に、分泌液を滴らせ始めていた。
何か言われる。私は次の言葉に備え、ぎゅっと体を固くした。
私は感じてなどいない! だが、男たちはにやにやと笑うだけで、私には何の言葉もかけてはこなかった。

延々くり返される行為に、次第に、今度は腸の粘液が肛門を濡らし、滴る血が潤滑液の役目を果たし、私の肛門を襲う苦痛は、少しではあったが和らいできた。だが、そのかわりに男の腰の動きもその分、速さを増し、その分、肛門を責める感覚と、体の中の臓物を揺さぶられ、かき回される感覚は嫌が上にも増していった。

「うわっ! ぐわっ!」

内臓全てをかき回されるような感覚に、たまらず、私の唇から声が漏れる。肛門と、臓物と、腰骨と、そして、脳を破壊されそうなその責めに、私は、次第に喘ぎをもらし始めていた。

「あっ....あぐっ....あうっ!」

そして、次第に男の腰の動きが速さを増し、そして、私の体の中に熱い汚物がぶちまけられた。

「あ、あぁぁ......」

やっと解放された。その安堵が、私に深いため息をつかせる。だが男がその性器を私の肛門から引き抜くと、ぱっくりと開いた肛門から男の汚物と血の混じった粘液が溢れだしているにも拘わらず、次の男がその穴にペニスをねじ込んできた。

「そんな! すぐに!」

せめてものインターバルを求める私に構わず、男はいきなり強烈にその腰を私の尻に叩き付けてきた。
前の男にほぐされ、精液を注ぎ込まれたそこは、何の抵抗もなく次のペニスを根元までくわえこまされる。

それからの一日はまさに地獄であった。
私は四つ這いの格好で、十数人もの男の欲望を、ただその排泄器官だけで処理させられたのだ。
二人目、三人目と、数をこなすごとにどんどんと体内は精液に満たされ、下半身を焼きつくすかの衝撃は、次第に意識を蝕んでいく。

肛門からは大量の精液と、粘液が溢れだし、そしてそのすぐしたの膣口からははしたない程に分泌液が溢れだしてくる。
それでも、私は気を失うことも出来ずに、ただただ嵐のなかの小鳥のようにその蹂躙に耐え忍んだ。

そして、十数名の男をそれぞれ一巡以上相手にし、のべ20回以上の射精を腹に流し込まれ、もはや膝すら立たなくなった私は、左右の足を男達に支えられ、そんな状態になってまで、まだ蹂躙の対象とされていた。様々な粘液の混じった、大量の汚物に両腿を濡らし、開きっぱなしの口からは力なく垂れ下がった舌と、溢れだすよだれが垂れ流しになる。

「お、とうとう感じ出したか? この淫乱天使め」

男達があざけりの言葉を投げ掛ける。
もはや何を言っても無駄なのだ。こうなってくると馬鹿馬鹿しくて否定する気にもなれない。
かすみがかかったようにぼうっとした頭で、客観的にそう思い、私は黙ってその言葉を無視した。
黙って、もやのかかったような瞳で凌辱者たちを見上げる。
どうせ私は、こいつらにとっての玩具に過ぎないのだ。そんな女の言葉を、マトモに相手にする訳がない。
口を開くだけ、時間の無駄だ。

「ちっ。完全に捨て鉢になりやがった。だが、これはこれで面白くない」

私の排泄器官に、己の排泄器官をねじ込んで、汚物をぶちまけようとしていた男がそこから不意にペニスを抜き去り、かわりに、その太い両腕を容赦なくその穴にねじこんできた。

「ひ、ぎ、ぐわっ!」

男たちの大量の汚物に濡らされ、執拗な凌辱に力を失いつつあった、私の肛門は、めりめりと音をたてながらもゆっくりと男のその両腕を、徐々にではあるがくわえこんでいった。

「痛い痛い痛い痛い!」

その、あまりの激痛に泣き叫ぶ私を、嘲笑と共に見下ろす男たち。
逃げ出そうにも、腰から下は、爪先まで神経がパニックをおこしたかのように言うことを聞かない。
肛門から体内を犯す太い両腕に、私の下腹は醜く迫り出してきていた。
その両手が、腸壁越しに私の子宮を包み込み、突如、締め上げる。

「ぎゃっ! うげぇ....」

苦痛と、耐え難い圧迫感に、私は嘔吐し、涙を流してのたうった。

「そうそう。そうでなくちゃなぁ」

もがき苦しむ私を見下ろし、男が心底楽しそうに笑みを浮かべる。
そして、肛門から挿入された腕の一方を、勢い良く引き抜いた。

「あひッ!」

肛門のめくれあがる感覚に、思わず口から悲鳴がもれる。その激痛に、リング状の筋肉が引きちぎれたかとおもいきや、ソレは私の意思に反して、早鐘のように鳴る心臓とペースをあわせて、びくびくと痙攣した。

「良い締め付けするじゃねーか。....ここまでされても、生意気に!」

「生意気?! そんな! 私がわるいのか?!」

余りの言い分に、思わず喉をついて声がでる。
言ってから、後悔した。
また、酷いことをされるんだ。
でも、無視したら、やっぱり....。
酷いことをされるだけだ。

「ああ。お前がわるい」

案の定の答えだ。
いったい、どうしろと言うんだ。
答えても、無視しても、結局は酷いことをされるんだ。
どうせ同じなら、せめて....。

「....離せ! 無礼もの!」

媚びるだけ無駄なら、媚びてもどうせ酷くされるなら、せめて徹底的に....。
身動き出来ようが出来まいが、同じことだ。

「汚らわしい手で触るな! 下郎が!」

一瞬、男たちが我が耳を疑ったかのようにほうけた顔をする。
そして、突然笑い始めた。

「そうだよ! そうこなくちゃオレたちも張り合いがねぇ! よし! 再開だ」

頭目の言葉を皮切りに、再び私を苛む集団暴行が再開された。
既に腕2本をくわえこまされ、押し広げられ、引き延ばされていたはずの肛門であったが、男たちの太い性器と、野獣のような激しい責めに、間断なき激痛を私に与え、腸液をだらだら溢れさせ、びくびくと痙攣をくり返した。

「やめろ! ケダモノ! 離せ!」

男の性器が内臓を掻き回し、括約筋をめくりあげ、そのたびに全身に激痛と、強烈な感覚が電流のように駆け巡る。もとより枷で封じられた上半身も、強烈な凌辱に私に反乱を起こした下半身も、どちらももはや私の意思で動かすこともままならず、唯一自由な口と言葉で、私はせめてもの抵抗を続ける。
が、それもつかの間の事であった。
脊髄を灼く強烈な感覚に、脳が痺れ、次第に何も考えられなくなってくる。

(もう....いやだ。あたまのなかがぐるぐるする。めも、みえない。
おなかも、やけたてつぼうをつきさされたみたいにぐるぐるする。 いたいいたいいたいいたい)

謝って、慈悲を乞うて開放されるなら、いくらでも頭を下げよう。だが、男たちの目的がこの行為自体なのならば、そんな行為になんの意味もない。捨て鉢になることも許されず、抵抗するのも空しいだけだ。
いましがた決意したばかりの思いも、圧倒的な蹂躪の前に無残に砕かれておしまいだ。

ちょっと手を休められると、自分に格好をつけて毅然とした態度を取りたがるくせに、いざ蹂躪が始まると情けないほどあっさりと屈服させられる。
いまの自分のおかれた状況はもとより、そんな自分の本性が情けなくて涙が出る。

神軍一の剣の使い手。アスガルドの姫将軍。比類なき麗しの天使。
かつて浴びせられた賞賛の数々。
だが、本当の自分ははたしてそれらの賞賛にふさわしい娘だったのか?いま、初めて、自分の心がこんなにももろく、情けないものだったのかと、思い知らされた気分すらする。

(情けないな....。自分は、こんな所で、こんな下郎どもに屈服させられる程度の、女だったのだな....)

思い返せば、父神の威光を背に、ずいぶん高慢に振る舞ってきたようにも思う。
自分の出自、美貌を鼻にかけ、部下たちにも非情に振る舞ってきたかもしれない。
それらが、自分が努力して勝ち得た特性でもないくせに。剣術、武勇にしてもそうだ。
決して努力したことがないというわけではないが、それでも環境ははるかに恵まれていた。

何ら危険のない初陣も、恵まれた師の存在も、すべての面で自分は恵まれていた。
そのことに、感謝の気持ちも抱いたことはなかったのだ。すべては、その報いなのかもしれない。
そう思うと、今の自分の境遇は、自分のような娘には相応しいものであるかの気すらしてきた。

私など、どうなってもいいのだ。
助けられる価値すらないのだ。
いや、この期におよんで他力本願を期待する自分に涙が出る。
これが、自分に相応しい扱いなのかもしれない。
私は、こうして汚物にまみれてのたうつのが似合いの最低な女なのだ。
情けなさに涙がこぼれてくる。

「ふふ....。あははは」

そう思うと、すべてが馬鹿馬鹿しくなってきた。大粒の涙をぼろぼろこぼし、涙と、鼻水にまみれた美貌に壊れた笑みを浮かべ、私はへらへらと笑っていた。男たちが、露骨に面白くなさそうな顔を見せる。
汚物を見るような目で私を見つめ、吐き捨てるように何か口汚く罵る。
何を言っているのだろう。まぁ、どうでもいいか。

「はは、あはははは。いひ、ひひひ」

焦点のずれた目で、上目遣いに男たちを見上げ、私は弛緩した全身を投げ出し、緩みきった下半身の三つの穴からそれぞれの粘液を垂れ流し、何か突き抜けて楽な気分の中、沸き上がるような楽しさに声を上げて笑う。

「ははは」

今の今まで、何が苦しかったのか、自分のおかれている状況がどんなものか、すべてのことが意識の上から飛んでしまい、私は、やっと訪れた開放に、心の底から感謝の気持ちに満たされていた。

そうだ。自分がいかにくだらない、何の価値もない女かを自覚すれば、どんな状況も、自分には相応しい状況であることを自覚すれば、こうして、自分が自分として相応しい扱いを与えられるこの状況に感謝の気持ちを感じることができる。
自分のような女でも、相手をしてくれる人がいる。ゴミ同然の自分をかまってくれる人がいる。
それだけで、私の存在価値を確認することができる。

私の、なんの価値もない女の私を相手してくださって、感謝します!

なにか、突き抜けた感謝の気持ちに、私は男たちの足元にとりすがって、媚びたように、私にとっては神にも等しい男たちを見つめ上げる。

「えへ、ふひ、あは....」

男たちの、蔑むような視線が、汚物にまみれた私の体に投げ掛けられる。
それも仕方ない。だって、私はそう扱われて当然の女なのだ。
しかも、やはり、それも私自身の価値ではない。
持ってうまれた美貌と、肉の穴のおかげで、いままでかまってもらえたに過ぎないのだから。
砕けた腰をびくびくとひくつかせ、蛆虫のように這いずって男たちの足下にすがりつく。

「完全に、壊れちまったな」

男たちの頭目が、何の感慨も持たぬ目で私を見下ろし、淡々と呟く。

「でも、まぁ、ここに捨てていってもくたばるだけだし、一応、持ってかえってやろうぜ」

今度は別の男が、私の手枷と首輪を繋ぐ鎖を握り、吊るし上げるかのように私を立ち上がらせる。
そうして、もう一方の手で、すでに傷跡など微塵も残っていない、それでいて肉の中には無数の矢じりが埋まったままの、私の、赤く腫れた乳房を力任せに揉みしだく。
肉に埋まった矢じりが周りの肉を切り刻み、乳首から、乳汁の代わりに赤い鮮血が吹き出す。
その激痛に、私は絶叫して、たまらず小便を巻き散らかす。その雫にブーツを汚された男が、ふたたび私を突き倒し、腫れ上がった乳房を踏みにじる。

「ぎゃああっ」

たまらず、私は絶叫した。二度、三度と巨乳を踏みにじられるたび、涙とよだれが止めどもなく溢れ、そして、秘唇の間から粘液がこぼれる。

「ああっ....あは、あはは」

笑うしかないぐらい、下劣な体だ。苦痛ですら、反応して、性器からどろどろの粘液をこぼれさせる。
男が、小水と血にまみれた靴の爪先を緩み切った肛門に押し当てる。
そして、ボールでも蹴るかのように力強く、その爪先を私の中につき入れた。

「ひぎぃっ! ぎゃ、はぁっ!」

裂けた! 裂けた裂けた! 一瞬、確信にも似た絶望が私を襲った。
だが、実際にはほぐされ、ならされ、妖蛆と、肉紐と、化鳥と、そして男たちの性器や、腕をくわえこんできたその筋肉は、私の想像をはるかにこえ、鍛えられ、平然と、今度は男の爪先すらくわえこんだ。

腐って、半ば融けかかった肉のように、柔肉がその爪先にまとわりつく。
情けないほど惨めな、涙とよだれにまみれた泣き顔を上に向けて、私はその粗相によって、男たちの怒りをかうことを恐れ、慈悲を乞うた。

制裁を加えられるのは仕方がないが、見捨てられるのだけは嫌だった。
自分の無価値さに気付いてしまった私は、もはや、人から相手にされることでしか自分の価値を認められなくなってしまっていたのだ。
捨てられたくない一心で、私は上半身だけで、男の足に取り縋る。
というのは、無論腰から下は馬鹿になって、自分の意志では言うことを聞かないからだ。

「申し訳ありません、申し訳ありません!」

這いつくばり、惨めな泣き笑いで慈悲を乞い、私自身の小水と、血と腸液にまみれた爪先に口付けし、舌で丹念に舐め上げ、汚物を拭う。そうすることが、唯一の許しを得る方法であるかのような直感に、私は上目遣いで男の様子を伺いながら、靴を舐め上げた。

「頭。こうなると、天界の女もかわいいもんですね」

そんな媚態が功を奏したのか、男は私の金の髪を撫でさすり、にやにやと笑みを浮かべて頭目に話し掛ける。かわいい? いま、私をかわいいといってくれたんだろうか?

なにか大切なものが砕け飛んで、どこかのたがが外れた私の心は、その誉め言葉に至福の安堵を感じていた。半開きの唇に微笑を浮かべ、そして目の前の男の靴に頬擦りをする。ぱっくりと穴が開いたままの肛門を大きく突き出したまま、私は最愛の恋人と同席している夢見がちな少女のように微笑を浮かべる。
こんな、蛆虫ほどの価値もない女を、かわいいと言ってくれる男がいるのだ。

もう一度、うっとりとして私は、その足に体をすり寄せた。

「えへ、あは」

焦点の合わぬ目で男を見上げ、私は拾われた子犬のように甘えた微笑みを浮かべる。
そして、鼻にかかった、かすれた、それでいて甘えた声でささやいた。

「私....、可愛いですかぁ」

そんな私の姿に、男たちが一斉に嘲笑をあげる。
それにつられて、私も力なく笑う。
そして私を取り囲む男たちが一斉に私の体を押さえつけ、胸や、腰やお尻や、太股や、それにいまだ誰にも犯されたことのない性器や、体中を撫でさすり、そして、慈しむように嘗め回す。

何人もの男のひとに囲まれ、自分だけが愛され、可愛がられている。
そんな偶像的な立場に、私の壊れた心はどろどろに溶かされ、ただただすすり泣きながら、その猛毒にも似た悦楽に身を震わせ、喘ぎをもらした。

ある男が、私の靴を優しく脱がせ、そして丹念に足の指や、その指と指の間を嘗め回す。
さらに別の男が、金の髪に埋もれた耳を口にくわえ、耳の穴に舌を差し入れる。丹念に、いや、執拗にやわらかな乳房と、その先端の敏感な乳首を嘗め回すもの、そして、私の処女に顔を埋め、その金色の翳りの下、濡れ光る肉の芽の包皮を歯で剥き暴き、固く尖らせた舌でつつき、押しつぶし、嘗め回し、吸い上げるもの。

「きゃ、ふうっ」

その敏感な肉芽を責め立てていた男がそこから顔を上げ、そして入れ替わりに別の男が今度はぴんく色の肉のふたに守られた、それでいてとめどもなくあふれる愛液に濡れそぼった膣口に唇を押し当て、男が、舌でその肉弁の弾力を楽しむかのように二度、三度と、圧迫する。

「ひ...ン! グスン」

そこから、精神を....唾棄すべき下劣かつ空虚な私の心を....蝕むかのじわじわしたおぞましくも、すでに狂った私にはいささかの福音に満ちた感覚が、ゆっくりと腰から脊髄を満たす。
そのおぞましさと裏腹な甘美さに、私は啜り泣く以外の感情の吐露の方法を無くしていた。

甘く、緩く開いた膣口に、男が唇を密着させ、その、熱くうるんだ肉襞と、そしてどろどろにとろけた内臓を吸い出すかのように、強力な吸飲力でそこを吸い出した。
熱く充血した腑肉が、肉の弁を突き破って吸い出されそうになる。

「うわあぁぁぁぁぁぁっ!」

たまらず、私は絶叫した。
そして、同時に、また別の男が二人、いきり立ったペニスを2本、熱く弛んだ肛門に突き立てる。

直腸が溢れそうな程のその充填感に、腸の筋肉が、排泄物を押し出すかのようにその2本のペニスを包み込み、締め上げる。だが、無論その2本の性器は黙って押し出されるには任せない。
その力にしたがうように引き抜かれ、そしてより強くねじ込まれる。
しかも、2本が連動してではなく、それぞれが勝手気侭に抽送をくり返す。
男たちの唾液に濡れ光る全身から、汗が滝のように吹き出す。

男たちの責めの一つ一つに、意識が薄れ、思考が混乱する。
体の底から沸き上がる感覚に、何も考えず、体が反応するままに任せることしかできない。

目の前に突き出された肉棒に、むしゃぶりつくようにかぶりつく。
そして溢れ出るよだれをなすりつけ、無心になめまわす。
長大なその男性器を根元まで飲み込み、剛毛におおわれた男の下腹部に顔を埋める。
のどの奥を満たす吐き気のする息苦しさすら、今の私には甘美な快感であった。

男の腰に手を回し、その腰を力の限り抱き締める。苦しくて、涙が出る。
口の端からよだれがこぼれ、鼻からも鼻水が出る。
だが、私は狂ったように、さながら、その性器を丸飲みし、胃の腑に納めたいかのように、喉の粘膜を蠕動させ、貪欲な無脊椎動物の触手が獲物を絡めとるかの様に、その男性器に舌を絡み付かせた。

私の、口の中に濃い精液を吐き出してほしい。
それは、すなわち、彼等に満足してもらえることであり、満足してもらえるということはつまり、自分には価値があると認識してもらえることだ。人に価値を認めてもらえたならそこで初めて、私は自分自身に価値を見い出すことができる。

男が、両手で私の頭を押さえ付ける。そして力強く、私の頭を前後に振る。
そのたびに脳が頭蓋にぶちあたり、どろどろにとろけてかき回されそうな感覚がした。

気の遠くなるような瞬間ののち、男は、ひときわ深いところまでその性器を押し込み、そして、固く喉につまるような、濃く、大量の粘液を私の奥に吐き出し、流し込んだ。

本能の赴くままにこくこくと、私はその大量の粘液を飲み下す。

男が、ずるりとソレを私の喉から引き抜く。
男の、満足げな表情に、私もつられて壊れた笑みを浮かべる。

「けふ....。もっとぉ、私でイってくださいぃ....」

次の男、そしてまた別の男。
胃から精液が逆流するにも関わらず、私は延々彼等に奉仕し続けた。
その間も、手あきの男たちが私の全身をなめ回し、つねりあげ、よがらせつづける。
胃が破れそうになるたび、私は白く濁った汚物を吐き戻し、そして腫れた唇で次の性器を包み、吸い上げた。結局、男たちはその日、それ以後の行軍を続けることはなく、私が自分の価値を見い出すに至った狂宴は日が沈み、あたりがすっかり闇に包まれるまで続けられた。

私は、かつての自慢だった純白の翼を汚物でどろどろに固められ、そして、口と肛門からどぷどぷと精液を吐きこぼしながら、ときおりびくびくと痙攣をくり返す肉の管に成り果てていた。

そんな私の頭の横に腰を下ろし、私の髪をなでさすってくれる男がひとり。
私を、最初に、可愛いと言ってくれた男だ。媚びるような、といっても、艶然としたものではなく、むしろ、拾われた子犬の媚びをみせる私の頭をなでさすり、男が、私に囁きかけた。

「お前は、恨めしい天界の女だ。だが、それとお前の価値は別問題さ....」

まるで、私の心を見すかしたかのような、優しげな言葉。
だが、それとは裏腹に、冷たく、蔑むような声。

「お前は、やっぱり村につれてかえるべきかもな。....お前に相応しい、激しくも汚らしい仕事が、村で待っているかもな?....せいぜいいまのうちに、ゆっくり休んでおくことさ」

嘲笑をふくんだ男の言葉。
だが、今の私には、その嘲笑に反感を感じることも、ましてや「私に相応しい、汚らしい仕事」に怯えることすら出来なかった。

そうして、ふたたび夜があけ、旅が再開される。
全裸に靴だけの姿で荒野を引き回された私は、それから三日ののちに、彼等の村に辿り着いた。

そこで私に科せられる、「仕事」がどんなものかも想像すらすることも出来ずに....。

男たちに鎖でひかれ、村を訪れた私に、当然のような好奇と蔑視の視線が注がれた。

純白の翼も、金の髪も男たちの精液でどろどろに汚され、全裸に、足にトカゲの皮を巻きつけただけの姿で現われた、憎むべき天界の娘。壊れた心を物語るうつろな視線をあたりに走らせ、力なくうなだれた私の姿は、恐らく誰が見ても蔑み果てたものだったに違いない。

村人たちのひそひそしたざわめきの中、しかし、私は、汚辱に満ちた全裸の姿よりむしろ、魔界の敵である天界の女であるという出自にこそ羞恥を感じていた。そんな私を引き連れ、男たちは、村落の指導者のものらしき、中央の、ひときわ大きな館の前へと引き連れられていった。
館の前で、男たちは私を縛める鎖を館の門の支柱に犬のように繋ぎ止め、そして私一人を残して次々に館の中へと入り込んでいく。

残された私は、体を隠すでもなく、ただ、ぼうっとその場に立ち尽くしていた。
通り過ぎる男たちの好色な視線も、女たちの蔑んだ目も、私の心には何の波紋ももたらさなかった。
今にも泣き出しそうな笑いを浮かべながら、私は首をぐるりと巡らせた。

あまり裕福そうな村落には見えない。

さりとて、人々に貧しさを感じないのは、恐らく、私を連れてきた男たちからも想像できるとおり、農耕よりもむしろ、狩猟か、それ以外の何か別の、生計を立てるすべを持っているのであろう。

立っているのにも疲れた私が、地面に直接腰を下ろす。膝を抱え、体を丸め、軽く翼で体を庇って、わずかに目を伏せる。

どこかで、獣のうなり声が聞こえる。

そう遠くではない。もし、今この村が襲われたら鎖につながれた私にはまず、身を守るすべはない。
だが、不思議と恐怖はなかった。

もし、食い殺されるなら、それはそれで役に立った死に方ではないか。私なんかの体が、何かの役に立つのだから。

その遠吠えに、私の唇がかすかに、自嘲的な笑みを浮かべる。

鎖に繋がれたまま、獣の牙に引き裂かれ、生きたまま食われる自分の姿。

その姿を想像し、その無様な姿に、人事のような自嘲をこぼしたとき、館から再び男たちが現れた。
男たちは再び私を取り囲み、汚物で汚れた金細工の髪を無造作につかむと、無理矢理私を立ち上がらせてその唇を私の耳に近づけた。

頭目が、ささやくように口を動かす。

「おまえの扱いが決まったぜ。よかったな。ガルムの世話係だ」

ガルム....?

魔界の、番犬の名だ。無論、本物の伝説のガルムではあるまい。それでも、その凶凶しい名から、それがどんなものか想像するのも不可能ではない。恐らくは、戦闘用の猟犬か、あるいは狼そのものか。
危険な仕事ではあろうが、私に不思議と恐怖はなかった。

支柱に結わえられた鎖を解かれ、私は、その大きな家に入れられた。

そこで、まず、井戸の水で旅の埃と、身体中にこびり着いた汚物を洗い流され、全裸の身体に、衣服を纏わされた。

とうの昔に壊れた私に、今さら全裸であることの羞恥心はなかったが、無論抗う理由もなく、着せられるに任せて、新しい衣装に身を包んだ。

純白の、おそらく私が正気であったら、きっと美しいと感じたであろうその衣装は、反面、決して作業向きの衣装ではなかった。

幾重にも布を重ね、豪奢な襞とレースに飾られた裳裾は、きつく絞った腰から花のように広がり、そして腰は、そこいらの女にはきつすぎるのではないかと言う程細く、同じく純白のコルセットで固められている。外からは見えぬその下には、同じく純白のガーターと、それに吊るされた白いストッキング。
そして、踵の高い、白革のショートブーツへと続いている。

ぴったりと首を包む高い襟は、喉の付け根で繋がれ、そして胸元にかけて左右に美しく別れ、柔らかな胸を広く、ゆったりと左右からおおい、その谷間をアピールする。肩は鋭く切られた袖無しの作り。
丸い肩を覗かせ、すらりとのびる腕は、やはり口を大胆にカットし、百合のように開いたレースの下地を覗かせた、上腕まで届く、長い、薄手の手袋に包まれている。そして、私がまだ天界にいたころ、その純白の翼と同じく至宝と歌われた黄金の髪を優しく包む、白いレースのベール。壊れた私の心にも、美しくよそおった自分のその姿に、知らず、微かな微笑がこぼれた。

「ほぅ、マジで綺麗だぜ」

端女たちに着付けられる私の姿を見ながら、男たちが感心した様に、しかし、微妙な嘲りを交えて、感嘆する。

それよりもむしろ、私は、その端女たちの心痛の表情こそを気にすべきだったのかもしれない。ただ、そのときは、この世界にきて以来初めての、わずかな、心が暖かくなるような幸せを感じていた。

その、豪奢な作業服に着せかえられ、再び鎖に繋がれた私は、かすかな幸せと、対照的な不安を感じながら、その鎖に曳かれ、大通りを歩かされた。そして、ちょうどその村を通りぬける形で、今度は反対の村外れへと引き連れられていった。

そこにみえてきたのは、さながら砦を思わせる、堅牢な、大きな、それでいてつくり自体は単純かつなんの飾りもない、小屋のような建物であった。

「ふん。ここがおまえの新しいご主人様の館さ。前の女が早くにくたばってしまって、あいつもいろいろと不自由してやがるんだ。せいぜい尽くしてやってくれ」

男の言葉に、私は一抹の疑問を感じた。獣の世話役かとも思ったが、この口振りなら相手は人間なのかもしれない。それなら恐らく、ガルムというのは、魔犬のように勇猛果敢な、戦士のことかもしれない。
かなり粗暴そうな男らしいが、私も戦士の扱いにはなれているつもりだ。予想よりはいくぶん楽そうなその仕事に、私は少し、希望を感じていた。

男の一人が小屋の扉を開け、中に声をかける。

「ガルム! 新しいお姫様を連れてきたぜ。落ち着けよ。いきなりおれたちにあたるんじゃねえぞ、おい」

中から、長らく掃除を怠ったらしい汚物臭と、むっとする獣じみた体臭が漏れ出してくる。あるいは、永い監禁生活を強いられている、罪人なのかも知れない。

わずかに思いを巡らせる私の背を、男の一人が強く押し、私を小屋に押し入れる。案の定、中には間取りや仕切りといった、小屋を部屋に分割する要素は一切が欠落した物置か何かのような作りであった。
土がむき出しの床は藁が敷き詰められただけで、土間と上の区別もなく、厚い木の板壁は、そのまま外壁になっていた。間仕切りのない大部屋は、太い丸木で手前と奥とに隔てられ、さながら厩舎のようであった。だが、その奥に、太い鎖で四肢を縛められ、動きを封じられていたソレは、雄牛ほどもありそうな、巨大な、三つ首の魔犬であった。

一つの胴体から生えた、凶暴な中にも、人を見下すかの誇りと、まぎれもない知性を備えた6つの目を持つ魔獣は、あきらかに獣のものであるはずのその口元に、嘲笑にも似た歪みを見せ、牙をむいて、うなりをあげた。
男たちが、鎖を引き、私を小屋の奥の壁の近くに引き立てて行く。私は、されるがままに男たちに奥まで引いていかれ、そして、そこにある、腰程の高さに渡された、太い丸木の梁に、背を向けて立たされた。

腰ほどの高さに、横に渡された用途不明の梁。
それが、ほんの半メートルほどの間隔で2本、がっしりと支えられている。

「お前は素直な女だな。普通の女なら泣きわめいて、面倒で仕方ないのにな」

男の一人が、私の金の髪をなでさすり、優しく、それでいて、嘲るように笑う。私は、そんな男たちの意図も解らぬまま、しばらく彼等がするに任せた。

男たちが、私の両足を抱え、大きく開かせる。

そして、長いドレスのスカートをめくりあげ、ガーターとストッキングで覆われた2本の足を剥き出しにする。そして、床の草藁に隠れた、短い鎖のついた足枷でブーツの足首を拘束し、両足を封じる。
私からは見えないが、おそらくは周りをガーターとストッキングに囲まれた、コケティッシュな金のかげりと淡い色の柔らかな陰唇が、丸見えなのだろう。

次に、背後の丸木の梁に腰を当てさせられ、大きく体を反らさされる。少し、体が痛んだが、剣士としての体を鍛えた私の体は、柔軟さにも自信があった。 大きく反りかえり、ほとんど仰向けで横たわるように体を反らし、もう一本の梁に、肩を預ける。両腕はさらに反らされ、梁を越えた反対側の床からのびた、同じく短い鎖のついた手枷でロンググローブごと繋がれる。これで、私は完全に体の動きを封じられた。

しかし、これでは、犬の世話など出来ないではないか?

私は、そんな姿勢でふと、そう、疑問に思った。

首を起こすのも疲れるので、私は、首とベールをだらりとたらしたまま、これから自分は何をすればいいのか思いを巡らせた。

ほとんどブリッジにも似た格好の私の胸の上で、左右から純白の布に包まれた、大きな柔肉が呼吸する度、上下する。

「ガルムは、おれたちの大切な仲間だ。くれぐれもそそうするなよ」

男たちの一人が、身動き出来ぬ私の、ドレスの大きく開いた胸元から手を滑り込ませ、その奥の乳首をつねりあげて言う。

私の腹の中に寄生する蟲どものせいで、敏感になった神経の、強烈な痛みに私は声にならぬ悲鳴をあげる。

「ガルムは、狩りもできる、戦でも働く。頼りになる仲間だ。ってか、やつの本領は、戦で人間を狩るときに発揮されるんだけどよ。....人間を殺しまくって、人間の間で、戦の仲間として戦って、やつは自分を人間だと思ってやがるんだ。
この季節、発情期になると、牝をあてがってやらなきゃ、気が立ってオレ達にも牙を剥きやがる。んでも、同じ犬や狼の牝じゃ、相手にもしやがらん。人間の、少なくとも人型の、それも見目麗しい女でなけりゃな」

ここに来て、壊れた私の心にも、自分が何をさせられるのかがやっと想像できた。

「さて、結婚式を始めようか。お妃様。嬉しいねぇ。こんな逞しい御主人様にめぐりあえて、よぉ」

そうだ。この衣装は....。

まぎれもない、ウエディングドレスだったのだ。

結婚? 妃? そんなものはただのおためごかし、いや、強烈な悪意を秘めた、とびっきりにたちの悪い冗談だ。

そう、私に求められた、「仕事」とは....。

まさか、獣の性欲処理だったとは....。

自嘲で、涙とかすかな笑みをこぼす。

私には、その程度の価値しかないのか?

男が、言葉を続けた。
「でも、ガルムの奴のセックスはかなり激しいらしく、毎年、この時期には女の奴隷を何人も使い潰す羽目になるが....。お前なら、今年の発情期は一人で持ちこたえてくれそうだよな」

私のひとみから、逆さまに、一筋の涙がこぼれ落ちる。

所詮、私にはその程度の価値しかないのか....。

「ふ、あひ、....はは、ははははは.....」

純白のウエディングドレスに身を包み、不潔な犬小屋の中で、大きく身体を反らし、腰を突き出し、身動きすら封じられて.....。

犬の、文字どおり獣欲を処理するとびっきり清楚な、便所。
それが、いまのわたしなのか。
笑うしかない。いまさら、他にどうなろうか。

奥で、獣の四肢の鎖のはずされる金属音が響く。

身動きすら出来ず、大きく股間を突き出した形の私の性器に、雄牛ほどの獣が鼻を寄せ、匂いを嗅ぐ。

そして、熱い、軟体動物のような舌がそこを舐めあげる。
三つの首が思い思いに、性器の割れ目や、その上の陰核、尿道口、あるいは下の肛門を激しく舐め回す。

「うわはぁっ!」

その文字どおり獣の、激しく、凄まじい責めに、私はたまらず声をもらした。

首をもたげ、その化け物の姿を確認する。

白い私の体とは対照的に、黒く、おおいかぶさる小山のようなその姿。
その声に、獣が、誇らしげなうなりをあげる。
次いで、ヒグマを思わせる迫力で立ち上がり、その腰の得物を私に見せつける。

「ひっ」

ソレを目にした私は、思わず短い悲鳴を漏らしていた。

太い、毛皮に鎧われた鞘からのびる、子供の腕程もありそうな、赤くずるむけた、てらてらと光る肥大した生殖器。その巨体に相応しく凶悪なソレが、そこから3本もそそり立っていたのだ。

さすがに、むしろ本能的な恐怖でみじろぎする私の体は、しかし鎖に繋がれ、わずかに腰を前後させることしかできない。太い梁に前足を預け、その化け物が私の身体の上にのしかかる。

「うあぁ.....あぐ」

力なく首を左右に振る私の上で、化け物が不器用に腰を前後させる。

その度に、わたしのウエディングドレスが衣擦れの音をたて、大きくはためく。

3本の性器の一本が私の肛門を捉え、そして、やがてもう一本が同じ肛門の隙間から先細りの得物を強引に捩じ込む。最後の一本は、入るべき穴を失ったまま、空しく、私の処女口を鞭打つ。

「ぐぁ!」

化け物が腰を突き上げる度、私の唇からうめき声が漏れる。が、無論、それは、私の壊れた心があげる悲鳴ではなく、横隔膜を突き上げられる度に、声帯が震えるだけのもの。壊れた私には、恐怖や、屈辱といった感情はもはや砕けた断片でしかなかった。

男が、大きく開いたドレスの胸元から、その下に窮屈に封じられた、大きな双球を巧みにほじり出し、もみしだく。

今度は逆に、ドレスの胸が、絞り出された乳房の根元を軽く、締め上げ、いっそうコケティッシュにその部分を誇張する。

別の男が、足下の草藁の中から丸い金属のリングのついた轡を拾い上げ、巧みに私の口に噛ませる。
そして、手早くズボンの前を開けると、いきり立ったその性器を、金属のリングに押し広げられた私の口の中に押し込んだ。

「むぐっ!」

全くの身動きを封じられ、肛門と口を同時に犯され、苦痛と息苦しさとに涙をこぼす。血の混じった粘液に、肛門の2本の性器が加速する。そして...。

3本の獣の性器から、勢い良く白い液体が吹き出す。ねばりの少ない、水のような精液が、入る穴を逸した最後の一本から、私の白い腹の上に、水たまりを作る。

「むーっ!」

一方の口を責める男も、射精の瞬間は近いとばかりに腰の動きを加速させる。

だが、その次に私を襲った苦しみは、喉に精液を満たされる息苦しさではなかった。

男が精を放ち、私は喉を汚物で満たされ、むせ返った。

だが、そんなものよりもっと強烈な苦痛が、下腹を引き裂く。

精を放つ魔犬の性器の根元、私の直腸を満たすその部分が、急速に、大きく膨張を始めたのだ。

一本だけ外に出た性器の根元もまた、まるでポンプで液体を充填されるゴムの袋のように膨張し始める。

その間にも、噴水のように吹き出す精液はとまらない。

びゅくびゅくと、いつとまるとも知れぬ射精を続ける。

それは純白のドレスのコルセットを滴り、スカートに滴り、剥き出しにされた胸と、それを絞り出すドレスに染み込み、濡れそぼち、べったりと柔肌にへばりつかせた。

次第に、その水のような精液が、熱く、濃い、粘度に満ちた糊のような液体に変わってゆく。

熱く、濃い精液が、どくどくと注がれ、浴びせかけられる。

犬のセックスどころか、人のそれすら知らなかった私に、いま、自分のからだに、そしてこの獣のからだに何がおこっているかなど、想像できようはずもなかった。

犬のペニスが、射精を始めると、決して抜けることのないよう、その根元を肥大させ、膨張させ、落ち込んだ楔のようにその生殖器を固定させることなど。
そして、その間、延々と、射精をし、続けることなど。

しかも、この化け物は、それだけの、まともな犬とはまるで違ったのだ。

そのメカニズムを供えながらも、さらにマトモな犬にはあり得ない、3本もの生殖器を備えていたのだ。

むき出しのペニスが、根元が肥大する度に、少しずつ反り返りを増す。

せめて離れて並んでいたならともかく、根元を寄せて並んだ三連の砲門の、根元が膨張すれば、当然、それらは互いに押し合い、反り返り、まるで、開花する花、あるいは膣内視鏡か、苦痛の梨と呼ばれる拷問具のように、それが責める穴を押し開く形になる。

三本のうちの2本とはいえ、その凶悪な凶器をくわえこまされた私の腸は、2本のその肉の槍に押し広げられ、私は苦痛に泡すら吹きそうになった。

しかも、根元の膨張は直腸を満たし、肛門の開く限界を越えて、その肉棒が決して抜けない様に、私とその化け物をつなぎ止める。

押しも引きも行かぬ性器を、しかし、魔獣が小刻みに動かす。

吹き出す精液は未だ止まらない。

私の口を犯していた男が満足し、次の男と交代する。

そして、次の男が続いて私の口に精を放ったときも、まだ魔犬の射精は続いていた。

3人目、そして4人目と、順に男たちが私の口を犯して行く。

5人目の男が、私の喉の奥に糊のような汚物を放ったとき、ようやく魔犬の射精もおさまった。

むき出しの一本から溢れた精液だけで、私の腹から下半身はどろどろに汚されていた。

べとべとのスカートは、もはや精液を染み込ませず、その濡れた表面をしたたるにまかせ、腰から上もまた、白いドレスがぬれて、べったりと肌に張り付いてしまっていた。

残る2本が肛門から引き抜かれると、その穴から、血の混じった白い液体が、まるで糊でできた滝のように溢れ出す。

口と肛門から多量の精液を流し込まれ、まるで自分が生きた水袋にされたかのような苦しみも束の間、男たちが非難の目で私を見下ろしているのに気付く。

「ヤツも可哀相に。一本、相手にしてもらえないなんてなぁ」

「まぁ、処女にコイツのはキツイだろうから、おれたちが手伝ってやらねぇとなぁ」

「でも、ガルムのやつも、あの、アスガルドの御子姫将軍、ライラ・ラグナスヒルド嬢の処女が食えるなら、果報モンだぜ」

男たちが、口々に嘲りの言葉をかける。

....らいら? ライラ・ラグナスヒルド?

そんな男たちの言葉の一つが、ふっと心に引っ掛かる。

ライラ・ラグナスヒルド。アスガルドの姫将軍....。

「まったくだ。女ァ拾って帰ってみれば、アースの女将軍が追放刑にあったって話だ。思わず、震えがきたぜ」「あのアースの姫将軍を、オレたちが壊してしまったんだからな」「ざまぁみろだな」

わたしは....。

「しかし可哀相なのはフレイのやつさ。反逆覚悟で小娘一人助けようと、単身敵陣にのりこみとはな」「それじゃ、さしもの奴も、殺してくれ、って言ってるようなモンさ」「しかもお目当ての娘は、こんな僻地で、犬のお嫁さんじゃあなぁ」「ばかなやつだぜ!」

フレイ! 神軍騎士団元帥、わが上官にして、敬愛する師!

まさか、フレイ様が、私の為に身の危険を顧みず、こんな魔界まで来ている、だと?!

私の心の中で、何かが目覚めた。

そうだ。私は、神軍親衛軍将軍、軍天使長、天界の姫将軍、ライラ・ラグナスヒルド! あの、最も貴き神フレイが、その身を顧みず、心を砕いて下さっている私が、こんなところで、こんな目にあわされて、今の今まで逃避を重ねていたなんて!

「あがっ! がぁぁっ!!」

私の瞳に、正気と、怒りの光が戻る。

枷と鎖に繋がれた手足をばたつかせ、なんとか自由にならぬかともがく。

私の、突然の豹変に、男たちが一瞬、目を丸くする。

だが、しょせんは完全に身動きを封じられた娘の抵抗。すぐに気を取り直した男たちは、かえってそんな私に侮蔑の目を向けた。

「なんだ。今さら....」「身動きも、言葉すらままならん状態でよぉ」「落ち着けよ、便所女」「いまから、お前の『結婚式』やるんだからよ」

男たちが口々に、好き勝手言う。

く!

心の中で歯噛みし、私は、憎悪で燃え盛る視線を男たちに向けた。

悔しい。自分が自分を見失わなければ、こんな無様な羽目には陥らなかったであろうに!

金属のリングのついた轡を、奥歯が砕けそうになるほど強く噛み締め、私は生涯で最大の後悔に、身を震わせた。

だが、今の私には、何一つできることがない。

そう、舌を噛むことすら出来んのだ。

屈辱の涙をこぼす私の股間に、男の一人が、未だ硬さを失わぬ化け物の3本の性器を束ね、ゆっくりと近付ける。

「ぱーんぱかぱーん、ぱーんぱーかぱーん」

嘲笑混じりの、赤ペラのウエディングマーチ。

「それでは、誓いの、口付けを、下のお口で」「げらげらげら」

別の二人が左右から私の陰唇を指で押さえ、左右に押し開く。

悔しい! 悔しい!悔しい!悔しい!悔しい!悔しい!悔しい!悔しい!

私は、きつく目を閉じ、これ以上の無様な姿を曝さぬ様に、必死で涙を堪えた。

膣口に、処女膜に獣の性器の先端が押し当てられる。

だが、それはそこを引き裂いて、押し入ってはこない。

しばしの、それでいて永劫とも思える時間が過ぎた。

いったい、何をしているのか、私が目を開き、股間に目を向けた刹那!

「はい。おめでとー」「祝! 御成婚!」

ビチッ!

そんな音をたてて、私の処女口が3本の肉槍に同時に蹂躙された。

「あがぁぁぁぁぁぁっ!!!」

轡で閉じられぬ口から、絶叫が迸る。

ほんの今し方まで、指一本受け入れたことのなかった処女口に、今は、子供の腕程もある血まみれの性器が3本も、同時に、激しく出入りをくり返している。

信じられない程の苦痛と、苦しみが、全身をかき回す。

「ぎゃはははは! どうだい、犬のペニスで処女膜そぎ落とされた気分は」「これが、おめーを女にしてくれた旦那様だぜ」「おめでとう、もう、よその男のところに嫁入りにはいけねぇよなぁ」「犬としかヤったことのないマンコってのも、お笑いだなぁ」

次々浴びせかけられる罵声。焼けた鉄棒、いや、おろし金で肉をそがれるかの激痛。開きっぱなしの口からは泡を吹きこぼし、ぐりんと白目を剥いて、私はその激痛に耐えた。

よだれが、止めどもなく溢れてくる。

涙が、どうしようもなくこぼれだす。

そんな私の口に、今度は6人目がペニスをくわえさせる。

じゅる、じゅぶ、と、嫌らしい音があたりに響き渡る。

だがやはり、口を犯されることは、私にとって苦痛でも何でもなかった。

魔犬の性器が、ひときわ奥まで押し込まれる。

筋肉の管を、漏斗の様に、3本の肉槍は子宮口を貫き、子宮までを蹂躙する。

膣と子宮を引き裂く3本の性器から、熱い液体が吹き出す。

一瞬の恐怖に引きつる、私の肉体。

そして、案の定、ふたたび魔犬のペニスの付け根が、私の膣の入り口で、凶悪に肥大する。

子供の腕程のペニスの根元が、大人の握り拳ほどに膨れ上がる。

その膨張したペニスのせいで、完全にその生殖器と結合してしまった。私の性器。その腰を、ほとんどその3本の生殖器にぶら下げ、ふりまわすかのように獣が腰を振る。

興奮した獣が、3つの首ででたらめに私の胸や首を舐め回し、乳房や、乳首や肩口に鋭い牙をたてる。

本気なら、そんな柔肉の半球など簡単に食いちぎれるであろう化け物が、人間がするように、それでいてやすやすと肉を貫き、乳房を責める。

双球が、あっという間に血まみれになる。

そんな行為に興奮したのか、獣の性器が、さらに巨大に、膨張する。

いましがたまで処女だった私の膣口が、今は出産時の妊婦のものより大きく押し開かれ、さける直前の締め付けで、魔犬のペニスの根元の肥大を、逆に押さえ付け、締め上げる。

さらに、その奥では子宮の壁を押し開き、3本のペニスが、折り畳み式の傘のように展開しようと、私の膣括約筋と、子宮頚管に戦いを挑む。

ゆっくりと、押し開かれる。

3本のペニスが押し広げたその空間に、どくどくと溢れ出す精液が満ち、またたくまにそこをいっぱいにする。子宮と、膣いっぱいに満ちた精液。しかし、魔犬の射精は止まらない。

行き場を失った精液が、子宮を包む筋肉を押し広げ、私の内臓と、腹筋を圧迫する。

わたしの腹が、まるで時間を加速された妊婦の腹の様に迫り出し、吐き気が込み上げてくる。

精液に、蹂躙される。

その大量の精液に内臓を圧迫され、喉から直接流し込まれた分の精液が逆流し、喉を塞ぐ。

だが、口はペニスに塞がれ、吐き戻した精液が行き場を失う。

犯されたままの口の端から、男が腰を振る度、汚物がこぼれる。

鼻からも精液が溢れだし、呼吸困難に私は白目を剥いてもがいていた。

私の意思に反して、膣肉がぎちぎちと3本のペニスを締め上げ、引きちぎれそうな痛みを生む。

口からずるりとペニスが抜かれ、私はしばらく汚物の逆流するままに、ようやく、ごぼごぼと呼吸を取りかえした。

「汚ねぇ」

反り帰った私の顔を、口から鼻、目から額、そして、長い髪と白いレースのベールへと白い汚物が滴り落ちる。目にしみる汚物に片目を閉じ、こらえる私の、リングで開かれたままの口に、またもやペニスが挿入される。

「ちゃんと、餌は食えよ。死なれちゃ困るんだからよ」

餌、だと?!

さらに、代わる代わる6人の男が、私のことなど微塵も気にかけぬ、躊躇も容赦もない激しさで、私の口に腰を叩き付け、喉を抉り、精を放っていく。

そうして、ようやく魔犬の射精も終わり、ほとんど、精液の水風船と化した私の下半身から、3本もの凶器をずるりと引き抜く。

同時に、どろり、と、糊のように溢れ出す精水を、男がバケツに受ける。
信じられぬほど多量の白濁液がバケツを満たし、私は、ようやく解放された安堵に、小さく息をつく。

「ライラちゃん。お前の御主人様の精液を、そのまま捨てるなんて罰が当たるよなぁ」

何が言いたいのか、何がしたいのか。男たちは意味ありげに邪悪な笑みを浮かべると、無理矢理ひらかされたままの私の口に、大きな漏斗を押し込んだ。

「がぁっ! がっ!」

まさか?! そんな!!

別の男が私の鼻を摘み、そして....

ゆっくりと、漏斗に、犬の精液が流し込まれていく。

....ごぷっ....ごぷっ....ごぷっ....。

人間ではない、獣に、処女を奪われただけでなく、その精液を、無理矢理飲まされる。その屈辱に、そして飲みきるまで息をつぐことすら許されぬ苦しさに、きつく閉じた目から涙が溢れ出す。多量の、その汚物を、私はごくごくと喉を鳴らして飲み下さされる。酸欠で意識が遠退き、目の前が真っ暗になりかけたとき、ようやく、私は、その、屈辱に満ちた水責め刑から解放された。

「ごほっ! がはっ!」

ついに、その大量の精液の一気呑みから解放された私は、もはや何の力もなく、肩と腰を支える梁に全体重を預け、崩れ落ちた。

ぐったりと、半ば気を失った私を、まさに汚物でも見るかのように見下ろした男たちが、次々に私のそばを離れていく。

「じゃあな、せいぜい、旦那様に尽くすんだな。....便所将軍様よぉ」

その言葉に、私の全身が屈辱に燃える。

そうして、男たちは私一人をこの地獄のような犬小屋に置き去りにして去っていってしまった。

轡も、手足を拘束する鎖も、めくりあげたスカート、絞り出した乳房、そして全身にまみれた、汚物のしみこんだウエディングドレスもそのままに....。

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